通訳料金はどうして半日、全日単位なのか?
「御社は時間制料金を設けていますか?」
「想定している通訳時間は30分程度だが、時給で見積もりできませんか?」
今回は、法人のお客様からお寄せいただく良くあるご質問にお答えしようと思います。
通訳のクオリティは、事前準備にかなり左右されます
全く面識がない人達の井戸端会議に突然飛び入りしても、話の内容についていけず、ようやく要点を掴みかけたころには散会というシーンをご経験された方は少なくないと思います。日本語で話す内容であってもそうなのですから、更に言語をコンバートする負荷がかかる通訳者が、事前準備なしに現場に駆り出されたときにどのような結果を招くか、推して知るべしです。
通訳者は魔法使いのように何でも訳せると思われがちですが、会議の進行役やスピーカーと同じくらい全体の流れ、会議の目的、会議のポイント、話題に出てくる製品名、ソリューションを含む専門用語、登壇者や参加者の情報を事前に入手し、準備する必要があります。
たった30分の通訳機会であっても・・・
誰しも自社製品についての知識はありますが、初見の商品について商談を進めるとなると、その準備がいかに大変かお分かりになると思います。
リモート通訳が広まるにつれ、時間単位での通訳料を相談されるケースが増えてきましたが、通訳者はその何倍もの時間を事前準備に費やしていることを、ご理解いただければ幸いです。
通訳料金は「半日」と「全日」で設定されています
【半日】8:00~12:00、13:00~17:00の実働3時間
【全日】実働7時間(拘束8時間、ただし休憩1時間を含む)